「最新プロバイダ責任制限法判例集」を上梓しました。
先日,弁護士会館ブックセンター出版部LABOから「最新プロバイダ責任制限法判例集」が出版されました(amazonでは7.10から販売開始)。
インターネット上の誹謗中傷事件を数多く手がける神田知宏弁護士,清水陽平弁護士などこの分野における第一人者が執筆者として名を連ねるなか,私も執筆者のひとりとして加えていただいています。
この判例集の特徴は,なんといっても「判例集未搭載」,つまり,裁判所ウェブサイトや一般の判例データベースには掲載されていない裁判例を多数(55裁判例中,24裁判例)取り扱っていることです。
また,もうひとつの特徴は,名誉毀損やプライバシー侵害などに関する(裁判所の)判断枠組について,インターネット上でそれらがなされた場合には従来の紙(新聞,雑誌等)媒体におけるものとは異なる考慮が必要であるという問題意識のもと,批判的に考察している点です。
この書籍が,インターネット上の誹謗中傷事件を手がける法曹の方々にとって,「そういえばあの本にこんな裁判例が載っていたな」というように,折にふれて参照されるようになれば,執筆者のひとりとしてとても嬉しく思います。